Watain – “The Agony & Ecstasy Of Watain” (2022)

良盤

画像引用元:https://f4.bcbits.com/img/a2118304505_10.jpg

●作品情報:
形態:7th フルアルバム
レーベル:Nuclear Blast
ジャンル:ブラックメタル
トラックリスト
1.”Ecstasies in night infinite”
2.”The howling”
3.”Serimosa”
4.”Black cunt”
5.”Leper’s grace “
6.”Not sun nor man nor god”
7.”Before the cataclysm”
8.”We remain”
9.”Funeral winter”
10.”Septrentrion”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


現代版北欧ブラックとも言うべきサウンド。

スウェーデン出身のブラックメタルバンドWatainによる最新作。
読み方は多分「ヴァ―テイン」が正しいのかな?


僕はWatainはそこまで詳しい訳では無いですが、
2010年の4th”Lawless Darkness”は軽く聴いたことがあります。
ちなみにそのアルバムはスウェーデンの音楽賞でノミネートされたらしい。スウェーデン凄い。

その4thと今作7thの間の作品は聴いたことが無いので、
ひょっとすると音楽性が変わったこともあるのかもしれませんが、
今作は4thの頃からさほど変化していないように思います。

ブラストや2ビートの疾走、ミドルテンポを行き来しつつ、
初期の北欧ブラックを思わせるリフを奏でるスタイル
は相変わらずでしょう。
また今回は音質が非常にクリアです。
90年代の北欧ブラックが音質良くなったらこんな感じになるのでは。


そして今回、開幕の#1″Ecstasies in night infinite”がもう最高なんです。
中くらいのテンポで始まるかと思いきや、そこから一気にギアを上げフルスロットルで爆走!!!
いやこれはやられた。テンション上がらない訳ないでしょこんなの。
この曲は王道のファストブラックって感じで、かなり勢いがあるし堪らない。

これ以降もこんな感じで爆走しまくるのを期待したものの、
それ以降はミドルテンポの割合が多めになってきます。
とは言えさほど退屈しないのは、リフがしっかりしているからでしょう。
また時折微かに美しさを纏ったメロディが聴けるのもやはり相変わらず。
メロブラって程ではないものの、ほのかに芳しさ漂う旋律には気品すら感じます。

まとめ。

中々高品質なアルバムではないでしょうか。
Watainが好きな人なら必聴だと思います。

個人的には#1が折角格好良かったんだから、
それ以降も同じような爆走チューンがもう何曲か欲しかったところ。
あと何回か聴いてると若干飽きが来る気もしますが(好きな方すみません)、
お薦めはしておきます。



・お薦めの曲
#1.”Ecstasies in night infinite”
これほど潔く爆走するブラックメタルも久々に聴いた気がします。
この曲以外では、#9″Funeral Winter”も割と好き。

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