画像引用元:https://linkstorage.linkfire.com/medialinks/images/e85c7030-f7e7-479c-b4ca-0a94bf3e7298/artwork-440×440.jpg
●作品情報:
・形態:7th フルアルバム
・レーベル:Sumerian Records
・ジャンル:メタルコア/デスコア/Djent
・トラックリスト:
1.”Tokyo Chainsaw”
2.”Artificial Dose”
3.”Godhead”
4.”[Re]connect”
5.”Red Fur”
6.”Disco Kill Party”
7.”Mother Pt. 4″
8.”Synthwave Vegan”
9.”Lost Creator”
10.”Death Runner”
●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下
相変わらずセンスの光るユニークなデスコア。
いやー、やっぱりVeil of Mayaは面白い。
僕は正直言うと、メタルコアやデスコア、Djent系のジャンルは苦手です。
そんな僕でもごく一部ですが好きなバンドがいます。
その中の一つが、Veil of Maya。彼らの曲は不思議と聴けるんですよね。
とは言っても僕は彼らに関してそんなに詳しい訳ではなく、
3rd”[id]”を少し聴いたことがある程度です。
その時から「中々面白いことやってるな」とは思ってたけど、7作目となる今作も然り。
苦手なジャンルにも関わらず僕が彼らに一目置いているのは、
「面白い音楽を作ろう」という気概が感じられるからなんですよ。
たとえば今作ではテクデス的/Djent的な要素が多分にありますが、
多くのバンドはテクニックに固執して肝心の「曲としての面白味」に欠けていると思います。
僕は楽器に関しては全くの素人ですが、技術的には凄い事をやっているのは何となく分かります。
演奏経験者なら素人とは違った目線で楽しめるのかもしれません。
でも多くの場合、「何か凄いことやってるんだろうな」以外の印象が残らないんですよ。
手段が目的化しているような気がしてしまうんですよね。
その点、Veil of Mayaは違う。
テクニックそのものを目的とするのではなく、
「面白い曲を作る」事をあくまでも目的とし、そのための手段としてテクニカルな演奏を効果的に用いている。
少なくとも僕はそういう印象を受けます。
キャッチ―なグルーヴ、所々に挟まる遊び心のあるリフ、コロコロと変わる展開等々、聴き手を飽きさせない創意工夫が凝らされていると思います。
また本作ではメタルコア的なクリーンVoやテクノ的なパートの比重が大きいですが、
これに関しては意見が割れるところでしょう。
僕は全然気にならなかったし、むしろ楽曲に程良い変化をもたらしていると感じました。
ですが苦手な人は拒否反応を起こしてしまうかもしれません。
まあ後は、
先程Djentと書きましたがより正確に言えばMeshuggahの影響が色濃いように思いますね。
顕著なのは#1″Tokyo Chainsaw”。
いやこれMeshuggahっていうかもうほぼFuture Breed Machineじゃないか。格好いいけど。
まとめ。
あまり深く考えずに気軽に楽しめるアルバムだと思います。
3rdの頃とは結構サウンドが変わっているので好みは分かれるかもしれませんが、
相変わらずユニークで面白いサウンドです。
これを機に過去作ももっと聴いてみようかな。
関係ないけど、”[m]other”って日本語には絶対翻訳できない言葉ですよね。
motherとotherを掛けてるんでしょう。
“[お]かあちゃん”とかはどう考えても違うし。ダサいし。
上手く翻訳したものがあったら是非知りたいものです。
・お薦めの曲
#4.”[re]connect”
メタルコア、Meshuggah的なグルーヴ、テクノ等の諸要素が、今作の中でも一番バランス良く組み合わさった曲。メロディセンスも光っています。
この曲を聴いて受け付けなければ、他の曲もあまり好みに合わないかもしれません。
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