Unearth – “The Wretched; The Ruinous” (2023)

良盤

画像引用元:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=799447494873552&set=pb.100044249268449.-2207520000.&type=3

●作品情報:
形態:8th フルアルバム
レーベル:Century Media
ジャンル:メタルコア
トラックリスト
1.”The Wretched; The Ruinous”
2.”Cremation of the Living”
3.”Eradicator”
4.”Mother Betrayal”
5.”Invictus”
6.”Call of Existence”
7.”Dawn of the Militant”
8.”Aniara”
9.”Into the Abyss”
10.”Broken Arrow”
11.”Theaters of War”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


メタルコア界の重鎮による、5年ぶりの新作。

Unearthによる8枚目のフルアルバム。

Ne ObliviscarisやCattle Decapitationなど、
今年特に気になる新譜はいくつかあるものの、このUnearthの新譜情報が個人的には一番のビッグニュースでした。

なぜなら、
今や安心して新作を聴けるメタルコアバンドなんて非常に貴重な中、
安定して質の高いリリースを重ねている彼らへの信頼感は並々ならぬものだったからです。

きっと今回も良いアルバムを届けてくれるに違いない。
そんな期待感を胸に早速リリース日当日に聴いてみた訳、ですが。


結論から言うと、
今回も高品質なアルバムであることに疑いの余地はありません。
ただ、人によっては「Unearthの新作」という正にその期待感の大きさ故に却って物足りなさを感じてしまうかもしれません。


まずサウンドは当然ながら従来通りのメロディックメタルコア。
目新しさは特に無いですが、「俺たちが聴きたいメタルコア」を忠実にやってくれていると思います。
まあファンは彼らに目新しさとかは今さら求めていないですよね。
変わらず「あのアツいサウンド」をやってくれるのをみんな期待している訳ですし。

その点に関しては申し分ないんです。やっぱりUnearthはブレない。流石。
ただ正直言うと、もうちょっとガツンと来るものが欲しかったなあ、とも思います。
どれも良い曲で捨て曲は無いものの、決定的な瞬間に今一つ欠ける気がするんですよね。
思わず拳を握りしめてガッツポーズしたくなるような、そういう曲がどうも無い。

メタルコア界隈では間違いなく上澄みのクオリティなんだけれど、
これがUnearthの新作となると、もっと頑張れたんじゃないか?と思えてしまいます。
先ほど「Unearthの新作」という正に期待感が云々と言ったのはズバリそのことです。
つまり、逆にもし今作が無名の若手による新作だったなら、手放しに褒め千切っていたでしょう。
いや、良いんだけどね…

まとめ。

一応改めて言うと、僕は今作、割と気に入っています。
上質のメタルコアであることは間違いないでしょう。

ただ、Unearthならもっと出来たんじゃないか?とも思ってしまいます。
あともう一押し欲しかった。
良いんだけれど、もっとキレのあるシャープなサウンドを期待していたというか。

「Unearthのお薦めのアルバムは?」と訊かれて今作を挙げるかというと正直微妙な所ですが、
変わらず良い作品ではあると思います。
次はもっとガツンと来るアルバムを期待!!!



・お薦めの曲
#9.”Into the Abyss”
先行で公開もされた曲。
これぞ王道のメロディックメタルコアって感じの曲です。
そうそう、こういうので良いんだよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました