Pantera – “Vulgar Display of Power” (1992)

名盤S

画像引用元:https://pantera.com//wp-content/uploads/2014/03/vdop800.jpg

●作品情報:
形態:6th フルアルバム
レーベル:Atco Records
ジャンル:グルーヴメタル
トラックリスト
1.”Mouth for War”
2.”A New Level”
3.”Walk”
4.”Fucking Hostile”
5.”This Love”
6.”Rise”
7.”No Good (Attack the Radical)”
8.”Live in a Hole”
9.”Regular People (Conceit)”
10.”By Demons Be Driven”
11.”Hollow”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


研ぎ澄まされたグルーヴが圧巻の歴史的名作。

いずれは記事にするつもりでしたが、
折角LOUD PARKで来日するのでその前の復習も兼ねて。


Panteraと言えばやはりこのアルバムでしょう。
最早メタラーで知らない人はいないと言っても過言では無い今作。
「グルーヴメタルというジャンルを決定付けた作品」とよく言われますが、
今作が凄いのは単に一ジャンルを確立しただけでなく、
後続の作品の追随を許さない驚異的な完成度を誇っている点。


今日までグルーヴメタルの作品は色々リリースされてきたとは言え、
これ程圧倒的な練度を見せるものは他にないでしょう。
同ジャンルで唯一今作に対抗出来るものと言ったら、Meshuggahのアルバムくらいでは?


スラッシュメタルの文脈で語られることもある今作ですが、
確かに前半は特にスラッシュメタルの要素が色濃いです。
勿論それも半端なく格好いいのは事実ですが、やはり最も注目すべきはグルーヴにあります。

僕は作曲の経験など無い全くの素人なので、あくまで素人目線でしかないですが、
ドラムやギターが織り成すグルーヴに一切の無駄が無いように感じるんですよね。
一つ一つの音全てがあるべき所にぴたりと収まっていると言うべきか。
余分なものを一切廃し、極限まで研ぎ澄まされたセンスには驚嘆より他にありません。
どのグルーヴも非常にキャッチ―で中毒性があります。
特に#1″Mouth for War”から#7″Rise”までの流れは圧巻。


また、唯一無二の個性的な音作りも今作を語る上でやはり欠かせません
Dimebag Darrellの特徴的なギターの音色は勿論のこと、
全体の音として「跳ねるようなグルーヴ感」が感じられるのが非常に特徴的だと思います。
他のグルーヴメタルではバキバキな音を出しているものも珍しくない一方、
ヘヴィであると同時に絶妙な軽快さがありますよね。
今作の聴きやすさの一つの要因ではないでしょうか。

まとめ。

今さら僕が語るまでもなく多くの人が語り継いできたアルバムでしょうが、
30年以上経った今でもこの魅力は全く色褪せることがありません。
一つの時代の流れを作ったアルバムというのは、やはり凄いものですね。

そしてそんな歴史的名作の曲を、まさか生演奏で聴ける時が来るなんて…!
夢にも思ってませんでしたよ。
他のアルバムも聴きつつ、今週末楽しんで来たいと思います。いや楽しみ過ぎるな…



・お薦めの曲
#1.”Mouth for War”
#1~#7は全曲名曲クラスなので、
どれか一つと言われても難しいですがあえて選ぶならやっぱこれかな?
その時の気分によって変わるかもしれないけど。”Rise”も捨て難い。
音に劣らず漢気のあるMVも格好いい。てかこれを生で観れちゃうのか…?

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