Metallica – “St. Anger” (2003)

良盤

画像引用元:https://cdn.media.amplience.net/i/metallica/st-anger_cover

●作品情報:
形態:8th フルアルバム
レーベル:Elektra Records
ジャンル:スラッシュメタル
トラックリスト
1.”Frantic”
2.”St. Anger”
3.”Some Kind of Monster”
4.”Dirty Window”
5.”Invisible Kid”
6.”My World”
7.”Shoot Me Again”
8.”Sweet Amber”
9.”The Unnamed Feeling”
10.”Purify”
11.”All Within My Hands”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


割と酷評されがちですが。

Metallica編の最後はこれ。

さてこのアルバム、一般的には中々よろしくない評価を受けています。
謎のドラム缶的な音質と無駄に長い楽曲、当時の流行に流されてギターソロを入れてないなど割と散々な言われようをされがちです。


しかしちょっと待って欲しい。
これってそんなに酷いですか?

確かに傑作とは言い難いけど、
全くの駄作と切り捨てるには惜しいアルバムじゃないでしょうか。

リフ!!リフがいいよリフが!!!

僕は今作の何が好きって、リフです。リフ。
リフが凄く光っていると思いませんか?
彼らは元々キャッチ―なリフを作るけど、
今作のリフは彼らの中でもトップクラスにキャッチ―と言っても良い。

歌メロも中々良いし、面白いアイデアもある。
その辺の空き地か路地裏で録音したんか?って感じのドラムの音質は確かによく分からないけど、
これはこれで悪くない。
ストーナー味のあるギターも良い。


全体的に、良くも悪くも荒っぽさが目立つ作品です。
「ラフ」(rough)という言葉が正にぴったり。

演奏はメタリカ史上一番ストレートな荒々しさがある一方、
曲はやはり荒削り過ぎます。7分も8分もあるのは流石にくどい。締め方も雑だし。

でもこの生々しい音が、僕は結構好きです。
デモ音源をそのままアルバムにしちゃいましたみたいな、この野性的な感じが良い。
言わば、このアルバムはダイヤの原石みたいなものだと思ってます。
磨けば光るだけのポテンシャルを持った作品です。

それだけに尚更惜しいなあと思うんです。もっと曲が短ければ、傑作級だったかも。

まとめ。

言うほど悪くないと思うんだけどなあ。
再評価されても良い気がします。


そしてMetallica編は今回で最後とします。
不平不満や文句も書いたものの、
何だかんだ格好いい所は格好いいし、何やかんやで愛されるのが彼らだと思います。
僕をメタルの世界へ引きずり込んだのも、他ならぬ彼らですしね。
次回からはMegadethに移ります。



・お薦めの曲
8.”Sweet Amber”
#1″Frantic”と#2″St. Anger”が目立ちがちだけど、
この曲もその2つに匹敵するくらい良いと思う。
リフが相当格好良くないですか?曲もコンパクトにまとまってるし。
これもシングルカットにした方が絶対良かったって。


ちなみにこの後の9th”Death Magnetic”も取り上げようか迷いましたが、やっぱり止めました。
#5″All Nightmare Long”は素晴らしいけど、それ以外がどうも。
10th以降は…うん(やっぱり文句を言う)

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