Cursebinder – “Drifting” (2023)

良盤

画像引用元:https://f4.bcbits.com/img/a0762949150_10.jpg

●作品情報:
形態:1st フルアルバム
レーベル:Avantgarde Music
ジャンル:ブラックメタル
トラックリスト
1.”Affected By Panic”
2.”Drifting”
3.”Shred by Shred”
4.”Becoming”
5.”Can They Hear Me”
6.”No Dreams”
7.”Every Tree A Sanctuary”
8.”Permeating The Undergrowth”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


ポーランド発の期待の新星。プログレッシブなブラックメタル。

母数は少ないながら、良質なバンドを多く輩出するイメージのあるポーランド。
今回紹介するのは、そのポーランドから現れた期待の新星です。

名をCursebinder
2019年に結成し、翌2020年にEPを出した後にフルアルバムとなる今作でデビュー。
情報がまだ少ないですが、メンバーの写真を見る限り4人組でしょうか。


さて、Bandcampの説明欄では今作の特徴について
“Pursuing diverse influences and drawing from post rock, shoegaze, avantgarde and progressive metal”などと書かれていますが、
端的に言えばEnslaved系のプログレッシブなブラックメタルです。


そしてデビュー作とは思えないほど、楽曲の質が高い。
突出した個性がある訳ではないものの、曲構成やメロディセンスなどが中々に光っています。

またEnslavedは割と透き通ったメロディを奏でる印象がありますが、
こちらはもっと濁っています。そう、ちょうどアルバムジャケットのように。
しかし彼らが面白いのは、濁ったメロディなはずなのに全体としては淡い雰囲気を醸し出している点。
濁ったメロディとは言え、ほんの微かに美意識が薫っているんですよ。
加えてアンビエント的な要素も、淡い雰囲気を演出する要因かもしれません。
このギャップのせいで、聴いていると何だか不思議な感覚になってきます。
掴みどころがないというか。”Drifting”とは言い得て妙かもしれません。

まとめ。

今後がかなり楽しみなバンドです。1stでこのクオリティとは。
前半が特に良いですね。後半も悪くはないけど、いまいちパッとしないかも。
その内大化けして名盤を産み落としそうな予感がします。
Enslavedが好きな人にはお薦めです。

2~3年置きにコンスタントにリリースしてくれたら嬉しいけど、果たしてどれくらい活動するんですかね。
これが最初で最後なんてことだけは勘弁して欲しいものです。



・お薦めの曲
#2.”Drifting”
このバンドの色が一番強く出ている曲です。
ポストブラック的な浮遊感がありますね。

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