Bloody Cumshot – “Deflorantism” (2023)

良盤S

画像引用元:https://twitter.com/zemeth_obstacle/status/1735250950678610001/photo/1

●作品情報:
形態:2nd フルアルバム
レーベル:Ward Records
ジャンル:メロディックデスメタル
トラックリスト
1. “White Lies”
2. “Deflorantism”
3. “Dogmatic Beliefs”
4. “Tribadism”
5. “Fist Fuck Assassin”
6. “Chlamydia Rain”
7. “Breast Ripper”
8. “Whore With No Name”
9. “Enveloped In Darkness”
10.”Strangle Your Life”
11.”Eater Of The Unborn”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


絶頂もののエクストリーム・メロデス。

リリースされた直後から、これを聴いて絶頂したとの報告が次々と上がっていた訳ですが、
僕も無事絶頂を迎えました。射血した。


Zemethという日本のワンマンプロジェクトをしている人の別プロジェクトの2作目、
という位置付けだそうです。
僕はこのBloody CumshotもZemethも知らなかったので他の作品との比較は出来ませんが、
メロデス好きなら間違いなく目を見張るほどのクッサクサなメロデスなんです、これが。
名前は最低だけど曲は最高のメロデスなんですよ。勃起します。


スタイルとしてはイエテボリ系の影響色濃いメロデスではあるものの、
日本的なメロディセンスも随所に顔を見せつつ、デスラッシュ的なスピード感で一気に駆け抜けていく作品です。


何が素晴らしいって、聴けば分かるけどこのクサメロですよ。
あまりにも濃厚な前立、おっと間違えた濃厚な旋律を惜しみなくドバドバ大放出してくるもんだからもう絶頂。
イエテボリ系の音を再現しようとした作品は星の数ほどあるんでしょうが、これ程の慟哭を生み出す作品は稀有でしょう。イエテボリへの「愛」をビンビンに感じます。

そしてコーラスでは日本的な泣きメロに切り替わることが多いですが、散りゆく桜の花を思わせる旋律は実に美しい。ため息すら出ます。
これ程メロディにこだわっていながら、激しさが削がれていないのも素晴らしい。
ちなみにエクストリームな面に関してはAnaal Nathrakhから影響を受けているらしいです。
「なんか肛門臭いな~」って思ったけど、やっぱりアナルだったんですね。納得です。


また、展開に富んだ曲が目立つのもポイント高め。
#5 “Fist Fuck Assasin”はその典型で、一捻りも二捻りもある曲構成が中々面白い。
でも曲名は意味分かんないな??セルビアンフィルムでも無かったでしょこんなの。

しっかし、1曲の中に惜しげもなくクサメロをぶち込んで、アルバムの最後までメロディの質も勢いもそのままに突っ走るって凄い。
しかも1人でやってるんですよね、これ?絶倫か?
オリジナリティに欠けるのは否めないですが、これ程のクサメロを怒涛の如くぶっかけられたら黙るしかない。
ご本人は「背徳エクストリームメロディックデスメタル」と銘打っているようですが、
僕は「背徳絶頂絶倫エクストリームメロディック・デス」と呼ばせて頂きたい。長いか。


まとめ。

メロデス好きなら一聴の価値あり!!
今年の最後の最後でこんな作品が出てくるとは。しかも日本から。油断してました。
In Flamesなどの北欧メロデスはもちろんですが、Thousand Eyesとかが好きな人なら絶対気に入ると思います。
ちなみに、ユニオンの特典で付いてきた未発表曲”Nighthawks”もかなり良かったです。なぜこれがボツに?

今度から、気になる子に「なに聴いてるのー?」と訊かれたら「Chlamydia Rainって曲さ」と格好良く返してみたいと思います。
適切な距離感を保ってくれること間違いなしです。



・お薦めの曲
5. “Fist Fuck Assasin”
エクストリームな音が好きな人は多分この曲を気に入ると思います。
他だと#1、#3、#7、#9もお気に入りです。

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