今年の年間ベストです。
以前上半期のベストを上げましたが、今回は文字通り1年間トータルでのベストです。
その時にも書いたように、上半期ベストに上がっていても、聴き込んだ結果今回のには載せていない作品もあります。というか前回が割と適当だった
さて本題に入る前に、一応ベストアルバムの選定基準を下に明記しておきます。
・対象:2023年にリリースされたメタルのアルバム。EPは含まない。
・基準:相対評価ではなく、絶対評価。「良盤S」以上とする。
・枚数:制限なし
補足すると、絶対評価とは良い作品を単純に上から数えて選んでいくのではなく、「ベストアルバムとして選ぶに相応しい基準を超えるものだけを選ぶ」ということです。
つまり極端な話、「ベストとして相応しいアルバムが無かったので今年は0枚!」ということも理論上は有り得ます。
こういう基準で選んだ結果、今年は29枚になりました。
いや半端!!もう1枚選んどけよって自分でも思いますが、枚数ありきではないので、、、
あともう力尽きました。結構ギリギリまで悩んでたから、ここまで頑張った自分を褒めてあげたい。
レビューは追い付いてないですが、記事にしたものは画像をクリックすると飛ぶようになっています。
それではどうぞ↓↓↓
★2023年 ベストアルバム(計29枚)
【神盤】
なし
【名盤S】
なし
【名盤】(計4枚)
Ascended Dead – “Evenfall of the Apocalypse”
・ジャンル:デスメタル
カオスっぷりに開いた口が塞がらない。衝撃の一作。
Bell Witch – “Future’s Shadow Part 1: The Clandestine Gate”
・ジャンル:フューネラルドゥームメタル
1時間半にも及ぶ大曲を、驚くべき構成力と美意識でまとめ上げた傑作。
Khanate – “To Be Cruel”
・ジャンル:スラッジ
断末魔の如く鬼気迫る、苦悶の1時間。
Saturnus – “The Storm Within”
・ジャンル:ドゥームメタル
美意識と言う点では今年随一。
【良盤S】(計25枚)
Afterbirth – “In But Not Of”
・ジャンル:ブルータルデスメタル
スペーシーでプログレッシブなブルータルデスメタル?
…And Oceans – “As in Gardens, So in Tombs”
・ジャンル:メロディックブラックメタル
復活作の第2弾。安定しています。
Bloody Cumshot – “Deflorantism”
・ジャンル:メロディックデスメタル
国産ワンマンメロデス。クサメロ大爆発。
Body Void – “Atrocity Machine”
・ジャンル:スラッジ
腐乱臭漂うスラッジ。病んでるとしか思えない。
Cannibal Corpse – “Chaos Horrific”
・ジャンル:オールドスクールデスメタル
いつものやつ。
Church of Misery – “Born Under a Mad Sign”
・ジャンル:ストーナー
渋い!かっこいい!!オーソドックスだけどそれが良い。
Cryptopsy – “As Gomorrah Burns”
・ジャンル:テクニカルデスメタル
今年出た大御所デスメタルの中で一番聴いたかも。ライブも凄かった。
DGM – “Life”
・ジャンル:プログレッシブメタル
非エクストリーム系では唯一のベスト入り。会心の出来の良盤。
Dripping Decay – “Festering Grotesqueries”
・ジャンル:デスメタル
初期Carcassなどの影響色濃いお下劣デスメタル。
Full of Hell & Primitive Man – “Suffocating Hallucination”
・ジャンル:スラッジ/グラインドコア
スラッジ×グラインドコア = 暗黒音楽の新たな境地。
hellix – “Montage”
・ジャンル:スラッシュメタル
Vektorが香る国産スラッシュ。デビュー作でこれは凄い!
Hellripper – “Warlocks Grim & Withered Hags”
・ジャンル:スラッシュメタル
80年代のスラッシュメタル×90年代初期のブラックメタル。
Horrendous – “Ontological Mysterium”
・ジャンル:デスメタル(?)
パワーメタル顔負けのクサメロを放つ。ジャンルは最早よく分かんない。
Insomnium – “Anno 1696”
・ジャンル:メロディックデスメタル
安定の良作。メロデス界のカニコーみたいな位置付けになってきたんじゃない?
kokeshi – 『冷刻』
・ジャンル:ブラッケンドハードコア
こちらも日本から。日本ならではの感覚を取り込んだユニークな音。
Mycorrhizae – “The Great Filtration”
・ジャンル:メロディックブラックメタル
とにかくキノコが大好きらしい2人組メロブラ。
Night In Gales – “The Black Stream”
・ジャンル:メロディックデスメタル
オーソドックスな北欧メロデス。もっと評価されていいと思うんですけども。
Nightmarer – “Deformity Adrift”
・ジャンル:デスメタル
Ulcerateを彷彿とさせる不協和音デスメタル。
Re-buried – “Repulsive Nature”
・ジャンル:オールドスクールデスメタル
モビエンとかが好きな人に刺さりそう。今後も期待。
Rorcal – “Silence”
・ジャンル:ハードコア/スラッジ
地獄の業火に焼かれるが如き壮絶な激音。
Seek – 『故郷で死ぬ男』
・ジャンル:ハードコア/スラッジ
これも国産。黒く、そして艶っぽさすらある昭和的な世界観を描き出す。
Svalbard – “The Weight Of The Mask”
・ジャンル:ポストハードコア
最早ポストブラックな気もするけど、今年特に重要なリリースの1つ。
Vomitory “All Heads Are Gonna Roll”
・ジャンル:オールドスクールデスメタル
爆走スウェディッシュ・デス。こういうのでいいんだよ。
Xoth – “Exogalactic”
・ジャンル:テクニカルデスメタル(?)
これも最早ジャンル分けの意味が無さそう。パワーメタル的なメロディが良い味出してます。
Year of the Knife – “No Love Lost”
・ジャンル:ハードコア
ハードコアと言いつつ、かなりデスメタルに接近した音に。でもそれが超格好良い。
以上、僕の個人的2023年ベストでした。
割とマニアックなチョイスも多かったかな?
簡単に振り返ると、今年はデスメタルが本当に豊作でしたね。
大御所勢が次々とリリースしたし、若手もそれに負けじとかなり面白い作品を出していました。
そして次いでドゥーム/スラッジ、メロデス界隈も結構活発だったと思います。
一方でスラッシュ界隈はほぼからっきしだったと思います。そもそもリリース自体が少なかったような。そんな中でもHellripperとhellixは頑張っていましたが。スラッシュメタルよ、息してるか!?
地域別で見ると、特にアジアから面白いバンドが続々と出ていたと思います。
ベストには日本からのリリースも多く選びましたし、外しはしたものの他にも良い作品がありました。
たとえば、中国のὉπλίτης(よめない!)やDehumanizing Itatrain Worship、インドネシアのVoice of Baceprotなど。今熱いのはアジアのメタルシーンなのかも??
最後に個人的な事を書くと、今年は「メタルを聴くと救われる」というあの偉大な格言を噛み締めた年でした。
4月から新卒で社会人として働き始めたんですが、疲れた時にヘヴィメタルが効くんですよ本当に。多分その内癌にも認知症にもヘルニアにも老化にも効くようになりますね。
多分これからもっと忙しくなってこのブログに掛けられる時間も少なくなっていくんでしょうが、細々とでも続けられればいいなと思っています。
それでは良いお年を~
ここから先は半分宣伝です。
僕の幼馴染の友人が今年立ち上げたスラッシュメタルバンドのデモ音源が凄く良かったので是非!!聴いてください!!
オールドスクールなスラッシュが好きな人に刺さるはず。
上で「今年はあんま良いスラッシュが無かった」とぼやきましたが、贔屓目無しにこれは光るリリースだったと思ってます。ぜひ↓↓↓
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