画像引用元:https://listen.20buckspin.com/album/evenfall-of-the-apocalypse
●作品情報:
・形態:2nd フルアルバム
・レーベル:20 Buck Spin
・ジャンル:デスメタル
・トラックリスト:
1.”Intro / Abhorrent Manifestation”
2.”Ungodly Death”
3.”Nexus of the Black Flame”
4.”Bestial Vengeance”
5.”Tantum Bellum”
6.”Inverted Ascension”
7.”The Curse / Enveloped in Thorns”
8.”Visceral Strike”
9.”Passage to Eternity”
10.”Evenfall of the Apocalypse”
11.”Intransigent Blackness (outro)”
●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下
今年一番えげつないデスメタルと言えばこれ。
今年一番ぶっ飛んでいたデスメタル。
ここ数年来のデスメタルの中でも一際衝撃的でした。
まさにジャケット通りの、とにかくカオスなサウンド。
荒々しく暴れ狂う演奏、複雑な不協和音を奏でるリフ、えげつないグロウル。
首尾一貫したこの凄まじい暴れっぷりには、ただただ唖然とするしかない。
ただカオスと言っても、たとえばBrain Drillのようなテクデス的「カオスさ」とは一線を画します。
実際、スウィープやグラヴィティブラストなどに頼っている訳ではありません。
あくまでも基盤はテクデスでもブルデスでもなく、オールドスクールデス。
しかしそのオールドスクールデスを魔改造したと言うか、遥かにおぞましく聞こえるようなリフワークやドラムパターンに仕上げてしまったんだと思います。
あと少しで崩壊してしまいそうなんだけれど、一歩か二歩手前で踏みとどまっていると言うか。
ギリギリ整合性は保っている所が見事です。
そして他に特筆すべきは、ほんの微かにリフがメロディを帯びている点。
特に後半の曲で目立ちますが、「メロディック」とまでは言えない程度に、そして曲のブルータルさを損なわない程度に、本当に僅かですが哀愁が香るリフが姿を見せます。
また#9はアコギによるインスト曲で、フラメンコ調の旋律が印象的ですが、
にも関わらず「美しい」という印象は全くなく、不穏な空気をそのまま保っている所が秀逸です。
いやあ、それにしてもこんなのどうやって思い付くんだろ。
本当はもっと上手く言葉で伝えたいところだけど、どう表現したらいいのか正直分からない。
凄まじいわ…
まとめ。
えげつない。とんでもない作品です。
アプローチは異なれど、Hate Eternalの4thや5thを聴いた時と同じような衝撃です。
刺激を求めている人は是非。
・お薦めの曲
8.”Visceral Strike”
アウトロの#11を除けば一番短い曲ですが、
アルバム中最も強烈なインパクトを残す曲。
演奏は勿論の事、この曲に至ってはボーカルすらえげつない。なんだこれ…
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