ANTIGAMA – “Whiteout” (2022)

良盤

画像引用元:https://f4.bcbits.com/img/a4170290503_10.jpg

●作品情報:
形態:8th フルアルバム
レーベル:Selfmadegod Music
ジャンル:グラインドコア
トラックリスト
1.”Undeterminate”
2.”Debt Pool”
3.”Holy Hand”
4.”Dust Farm”
5.”Disasters”
6.”Unclear Conversions”
7.”Align”
8.”Muteness”
9.”Hindrance”
10.”The Howler”
11.”2222″

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


実験的なグラインドコア…だったはず。

ポーランドの実験的グラインドコアバンド、ANTIGAMAによる8作目。


ANTIGAMA
マニアの間ではよく知られたバンドだと思います。
グラインドコアというジャンルの中では珍しく、
実験的なサウンドという明確な個性を持ったバンドでした。

そう、前作までは。
前作”The Insolent”から7年ぶりとなる今作。

あれ?何か普通になってる?
そうなんです。今回の彼ら、9割方真っ当なグラインドコアをやっています。


何かと実験的と言われる彼らですが、
元々「グラインドコア」の部分はNapalm Deathっぽい、と形容されてきました。
そしてその点に関しては、今作も変わりありません。
相変わらず、リフやボーカルなど随所にNapalm Deathの香りを感じます。
若干テクニカルになったNapalm Death、って感じでしょうか。

しかし今作が前作などと異なるのは、そのグラインドコアでほぼ占められている点。
とは言え大きく期待を裏切られた感覚はさほどありません。
なぜなら、そのグラインドコアが中々悪くないんです。
キラーチューンって程のものは無いけれど、平均以上の安定したクオリティだと思います。
リフのセンスが良いんですよね~。


さて、先ほど「9割方」真っ当なグラインドコアと言いました。
残りの1割の要素はというと、最後の#11″2222″に集約されています。

10曲目までは普通にグラインドコアしてるので、
「もしかしてこのまま普通に終わるのか…?」と思いきや、
この最後の曲でここぞとばかりにサックスが狂ったように跳ね回る。

やっぱり抑えきれなかったか、変態性を。
うんうん、そんなに我慢しなくていいんだよ。変態的な君が好き。

まとめ。

何だか割と普通のグラインドコアになってて少し意外でしたが、
そのグラインドコアのクオリティが高かったのでそこまで問題はないでしょう。

まあ正直言うと、
前作の方がグラインドコアの部分の勢いとキレが良く、
かつ実験的な要素もあるという充実作だったので、前作の方が好みではあります。
しかし今作も安定した質の高さが伺える作品であることは確かです。
Napalm Deathとかが好きな人にはおすすめです!あと前作はかなり良いですよ!



・お薦めの曲
#7.”Align”
この曲は今作の中でも特に勢いがあって好きです。
#8″Muteness”も中々良い。

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