Ne Obliviscaris – “Exul” (2023)

良盤

画像引用元:https://f4.bcbits.com/img/a2267933788_10.jpg

●作品情報:
形態:4th フルアルバム
レーベル:Season of Mist
ジャンル:プログレデス
トラックリスト
1.”Equus”
2.”Misericorde I – As the Flesh Falls”
3.”Excoriating Abdominal Emanation”
4.”Misericorde II – Anatomy of Quiescence”
5.”Suspyre”
6.”Graal”
7.”Anhedonia”

●個人的お気に入り度:
神盤/名盤S/名盤/良盤S/良盤/並盤/並盤以下


相変わらず質の高い、耽美なプログレデス。

オーストラリア出身のプログレメタルバンドによる4作目。


今年特に気になっていた作品です。
2014年の傑作“Citadel”でサウンドを確立させ、3rd”Urn”(2017年)も安定した作品だったので、大きく外すことは無いだろうと思っていました。
その期待通り、彼らは今作でも高クオリティなプログレメタルを聞かせてくれています。

ヴァイオリンを取り入れ、静と動を切り替えつつ美旋律を奏でるプログレッシブなスタイルは今作でも相変わらず。
プログレデス愛好家としては、こういうOpeth系のサウンドはもう堪らんのです。興奮します。

基本的には大きな変化は無いものの、これまではブラストビートを軸としたサウンドだったのに対し、
今回はミドルテンポを主体に曲が進行していきます。
とは言え退屈になったかと言うとそんな事は全くなく、巧みな曲構成や演奏でじっくり聴かせます。


余談ですが、彼らって(ドラムを除く)演奏陣とボーカルがそれぞれ独立したメロディを奏でていて結構複雑なので、聴いていて面白いんですよね。
時にはツインギターのそれぞれも別個のメロディをなぞり出すこともあるし。


話を戻すと、他に過去の作品との違いと言えば、サウンドの雰囲気でしょうか。
今回は割と物寂しさが漂う作風です。
歌詞を見てみると死などの退廃的なテーマを扱っているようですが、
なるほど確かに侘しさややり切れなさが漂っている気がします。

まとめ。

全体として見れば相変わらずな作品だったので逆にあんまり言う事が無いですが、
質の高いアルバムだと思います。何とか文字数増やそうと頑張ってた。

強いて言えば後半が前半と比べると弱い気もしますが、
それは単純に僕の集中力が切れてたせいかもしれない。

「すげぇ!!」と感動するほどではないものの、手堅いアルバムです。
プログレデスやOpeth系の耽美なメタルが好きな人にはおすすめ。
プログレデスって、いいよね…。



・お薦めの曲
#1.”Equus”
#2も面白い曲だったので迷ったけど、こっちかな。
12分と長尺ですが、流石の構成力。美旋律も光ってます。

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