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行ってきました!!フェス初参戦!!
行ってきました!!LOUD PARK!!
今年限定開催でしかもあのPanteraが来るとなれば、
もう行くしかないでしょう。此方も行かねば、不作法というもの…
ちなみに僕は今までメタルの単独公演は何度も行ってきましたが、
こういう大規模なフェスは今回が初めてでした。
なので、メタルフェスそのものへの期待感も抱きつつの参戦でした。
さて、
それでは早速僕が観たバンドの様子や感想を書いていきたいと思います。
ちなみに友人と二人で行ってきました。
Jason Richardson & Luke Holland
最初に観たのはこの二人組。
一応オープニングアクトから観るつもりで開場前から行ったんですが、
入るまで結構時間が掛って最初から観れたのはここからだったという…
その点、オープニングアクトのバンドはちょっと可哀想だった気が。
さてこのお二方、
メタルコア界隈ではかなり名の知られた凄い人らしいんですが、
メタルコアにあまり詳しくない僕は友人から教えられて初めて知りました。
タイムテーブルに”JR”ってあるの見て「何で電車来てんだ?」とか思っちゃった。すいませんでした。
友人が観たいとのことだったので
一緒に付いていく形で観ていたんですが、これがまあ無茶苦茶上手かった。
ドラムも相当だったけど、やっぱりギターのJason Richardsonが凄かったです。
もう半分くらいスウィープだったんじゃないかってくらい、超絶テクニカルな演奏。
後半の曲で開幕早々シュレッドをぶちかましてたのは凄すぎて笑っちゃいましたね。
モッシュが起きるような雰囲気ではなく(実際起きてませんでした)、
観客はみんな二人の演奏をじっくり鑑賞していたんだと思います。
あとドラムのLuke HollandのMCにユーモアがあって楽しかったです。
「おれらVoいないのにVoある曲やってんのおかしくね?ww」
みたいな自虐ネタはウケました。
Bleed From Within
メタルコアに疎い僕はデスコアにも疎いので、このバンドも友人に付いていく形で観賞。
一応名前は知ってたんですが、曲はちゃんと聴いたこと無かったです。
前方エリアにはいたものの、少し後ろの方で落ち着いて観ようかなと油断していたら、
危うくモッシュに巻き込まれそうになる程のかなりの盛り上がり。
彼らのステージから、本格的にメタルフェスとしての熱気が出てきてたんじゃないでしょうか。
前述の通り僕は何も知らない状態で観たんですが、実際かなり良かったです。
曲そのものと言うよりは、彼らのパフォーマンスの方に凄く見入ってしまいました。
観客の煽り方が非常に上手かったし、ステージ上での動きが全員漏れなく格好いい。
あれは相当ライブに慣れてますよね。
あと最初の方でVoの人が客席の方に向かって指を差してましたが、
ピンポイントで自分が指差されてる気がして「え、俺?」とドキッとしたのは僕だけでしょうか。
まあ実際はそんな事ないでしょうが。
ちなみに優れたアイドルは観客に「目が合った」と錯覚させる事が出来ると聞きますが、
何かそれに近いものを勝手に感じてました。メタルとアイドルって全然違うけど。
彼らは元々デスコア界隈では有名なんでしょうが、今回を機に更にファンが増えそう。
僕も色々チェックしてみたいです。
あと予めモッシュ・ダイブ禁止って重ねて注意喚起されていたのに、
それを潔い程にガン無視して”WALL OF DEATH!!”とか煽ったりVoの人が客席にダイブしたりしてて、
「ああ、これがメタルフェスか…」って一人感じ入ってました。
Carcass
僕にとってはここからが本番。
今回僕が特に観たかったのはPantera・Kreator・Carcassの3組だったので、
当然期待値が上がらない訳が無く。どれも初めて観るので余計に楽しみでした。
謎の”Carcass TV”の映像をバックにメンバーが現れ始め、
1曲目は最新作からの“Kelly’s Meat Emporium”。
そしてそのまま立て続けに“Buried Dreams”, “Incarnated Solvent Abuse”を披露。
まずこの頭3曲の流れが素晴らしい。
そして全体的にも選曲が非常に良かったです。あと“Death Certificate”を聴けたのは嬉しい。
そして、名曲“Heartwork”。
やっぱりCarcassはこれがハイライトでしたね。
色々リリースは重ねても未だに彼らの最高傑作はこの曲だと思うし、
彼ら自身今後これを超える曲は作れないんじゃないでしょうか。
でもこれ、タイトルコールとかも無しに前の曲の流れから唐突に始まったんですよね。
だから最初の数秒間は何が起きてるのか分からず、
あの疾走とブラストを行き来するイントロを聞いて「あ、え、Heartwork!?」ってなってました。
こんな名曲を急にぶっこんで来るんじゃないよ全く…最高じゃないか。
またステージ上での動きは他のバンドに比べるとかなり控え目。
MCもほとんどなく、”Thank you!”くらいしか言ってなかった気が。
まあ無愛想って感じでは全然なかったですけど。
演出と言ってもせいぜいフロントマンJeffの絶対トリートメントしてなさそうな汚らしい長髪が風にたなびいてるくらいで、
ひたすら淡々と曲を披露していました。
でも、それが何だか格好良かったんですよ。逆に。
やっぱり曲が圧倒的に良い上に演奏が非常にタイトだからこそ、様になるんでしょうね。
黙々と良曲・名曲を連発していく様は、他のバンドには無い種類の格好良さがありました。
全体的にリフが若干聞こえづらい気もしたものの、
それでも流石のパフォーマンスでした。ぜひまた観たい!!
Stratovarius
Carcass終了後、すぐにBig Rock Stageへ向かいStratovariusに臨む。
KreatorやCarcass程では無いにしろ、結構気になるステージでした。
去年の新譜”Survive”がかなりの充実作だったので、その新譜からの曲を目当てに観ていました。
ライブは新譜の1曲目“Survive”からスタート。
やっぱり演奏が非常に引き締まっている上に、VoのTimoの調子もかなり良さげ。
Stratovariusって80年代からずっと活動してるのに、
これほど現役感があって活き活きとしていること自体が凄いですよね。
あと新譜の曲でもみんなしっかり合唱出来ているのが結構驚きでした。
全体的に新譜からの曲を多めにやりつつ、人気曲も抑えたセトリでした。
“Black Diamond”を中盤にやったのが少し意外だったけど。てっきり最後にやるのかと。
あのイントロのキーボードが聞こえた時点で、一際大きい歓声が上がってましたね。
個人的には”Elysium”以降の曲をもう少し聴きたかった所でしたが、
中々見応えのあるパフォーマンスでした。ファンにとってはもう大満足だったのでは。
Kreator
パンフレットでの位置付けからして準トリみたいな扱いなだけあって、
開始前から会場がかなりの期待感で満ちていたように思います。
ライブは新譜のイントロを最初に流し、
そのまま新譜の表題曲“Hate über alles”へと雪崩れ込む!!
アルバム屈指の良曲かつ爆走曲のこの曲からもうみんな大盛り上がり。
こういうストレートな爆走曲はやっぱり良いよね。これぞスラッシュって感じで。
次に前々作”Gods of Violence”からの“Hail to the Hordes”を演奏し、
MCで一旦落ち着いた後、早速あの曲が!!!まさかこんな序盤にやるとは!!!
“ENEMY! OF! GOOOOOD!!!”のMilleの絶叫の時点でもうテンション爆上がりなんですが、
あの名リフと共に曲が始まると最早感動。やっぱこれは名曲過ぎますよ。
観客の盛り上がりも、この曲は段違いでした。
Kreatorの強みって、2000年代以降でもこういう名曲を生み出せている所にあると思うんです。
今回割と最近のアルバムからの選曲が多かったけど、それでも満足感があるのは凄い事ですよね。
それ以降はミドルテンポの曲と疾走曲をバランス良く並べたセットリストで、
ベテランらしい安定感を感じさせました。
“Enemy of God”以外だと、個人的には“Phobia”と“Hordes of Chaos”も聴けて良かったです。
あと、彼らの時からステージの演出が派手になってましたね。
炎やCO2をドカドカ放った派手な演出は中々見応えがありました。
でも途中、あまりに炎を出し過ぎたからか「カスッ…」って煙しか出なかった時があったのはちょっとウケました。その後すぐちゃんと出るようになってましたが。
MCもかなり慣れた感じで、簡単な英語で上手く煽って会場の熱気を高めていました。
演出やMCなどはその点、Carcassと対照的だったように思います。
最後は“Flag of Hate”, “Violent Revolution”, “Pleasure to Kill”で締め。
やっぱり初期の曲は一際盛り上がってました。
大変満足感のあるライブだったんですが、
ただ唯一心残りなのは3rdから1曲もやってくれなかったということ…
最近のセットリストを見ても全然やってなかったので、
微かに期待する程度でしたがやっぱり今回も無かったです。
“Terrible Certainty”とか人気なはずなのに、なんで…?why…?
ぜひ次来る時はやって頂きたい。お願いします!!!
Pantera
いよいよLOUD PARKもフィナーレへ。
今日の主役の登場です。
最初に、会場中すべての人が思ったであろうことを一言。
別格…だったよね?
バンドのパフォーマンス、観客の盛り上がり、すべてが文字通り別格でした。
まずバンドが現れる前からの会場の興奮が半端じゃない。
ステージに堂々と掲げられる、“PANTERA”の7文字。
まさか彼らのライブをこの目で見れる日が来るなんて…
僕が彼らを知った頃には既に解散していて、伝説として語られる存在だったのに。
その”Pantera”が、数分後にまさに、目の前に現れようとしている。
音源でしか聴いてこなかったあの名曲の数々を、生で演奏しようとしている。
俄かには信じ難いけれども確固たる事実である事を認識し、
これから始まるであろう感動と興奮を予感する――。
そんな会場の熱気と言ったら、もう凄かった。
この時点でそれまでのバンドとは明らかに違う事は、全く知らない人が会場の様子を見ても一目瞭然だったでしょう。
待つ事数分、”Regular People”のビデオクリップが流れ始め、いよいよ観客の期待感は頂点へ。
ビデオクリップが終わり、”Pantera”の幕が下がる。
メンバーがステージに現れる。
そして―――。
“Mouth for War”。
そう、「あの」Panteraの、「あの」”Mouth for War”。
こんなの…こんなのって…
現実なのか…?
実際会場もとんでもない盛り上がりで、もう完全にお祭り状態。
最初の”REVEEEEENGE!!!!”から会場中が大合唱。
そこから間髪入れずに披露されるのは、“A New Level”。
個人的にはこの曲が一番ぶち上がりました。この2連発は流石に反則過ぎるでしょ。
そこからは“Strength Beyond Strength”や“Becoming”, “This Love”などなど、
文字通り名曲のオンパレード。
あの名曲を生で演奏してるって事実だけでも感動なんですが、
パフォーマンスも本当に素晴らしかった。
音響はまさにアルバムで聴く通りの、いやそれ以上にヘヴィな音ながらも、
音の輪郭がかなり明瞭でした。
音作りの凄さを一番実感したのは“Becoming”。アルバム以上に極悪な音に仕上がってましたね。
あれはやばかった。
そしてステージで演奏する様も本当に格好いい。
何と言うか、もう貫禄が違いましたよね。
動き自体はそんなに派手じゃないんだけど、風格がもう覇者。
佇まいだけで貫禄が漂ってましたよね。どうやったらあんなオーラを放てるんだろうか。
メンバー全員格好良かったんだけど、
Phil Anselmoの格好良さはずば抜けていた気がします。
激しくヘッドバンキングしたり動き回ったりしてる訳じゃないし、
ただシャウトとかしてるだけなんだけど、その姿がとんでもなく格好良かった。
あれは…何なんですかね?笑 何かもう、男として尊敬の念すら抱きますよあれは。
しかし最高にいかつい見た目とは裏腹に、MCなどでは彼の親しみやすさが垣間見えました。
観客のレスポンスにも”excellent!” “awesome!”とか言ってましたし、
会場の尋常じゃない盛り上がりを見たからか非常にご機嫌な様子。
通訳の人を2回も呼んできて観客に言葉を伝えたりと、お茶目な言動もあって凄く良い雰囲気を作っていたと思います。
こうして、
単に曲そのものが良いだけではなくパフォーマンスのクオリティも相当なものだったので、
やはりPanteraをヘッドライナーにしたのは大正解だったと思います。やっぱ別格だよ。
無論それまでのバンドも凄く格好良い一流のパフォーマンスを見せていたし、
見劣りするってことも無いと思います。
でも、Panteraのパフォーマンスはそれらのバンドを優に上回るものがありました。
Kreatorまでもかなり盛り上がったんだけど、最後の最後でPanteraが全部持っていったというか。
間違いなく今回のベストアクトは彼ら。
彼らを呼んでくれた運営の方達には本当感謝しか無いです。いやよく呼んでくれたよ本当。
ライブはBlack Sabbathのカバーを途中で挟み、
最後はみんな大好き“Walk”と“Cowboys from Hell”で締め。
1時間半ほどのライブでした。
前述の通りPhilは凄く機嫌が良さそうで、
「もしまた俺らが来るなら観たい奴はいるか?」とも観客に訊いていました。
2回目あるんですか?これは期待していんですか!!??
あともう終わりかと思いきや最後、
Philが「今から歌うから一緒に歌ってくれ」と言い始め、
まさかもう1曲Panteraの曲聴けるのか…?と思って固唾を呑んで見ていたら
“And she’s buying a stair-F●CKING-way”(to heaven…)
いやみんな知ってるけども。何でこの曲なんだ。
てか何だstairF●CKINGwayって。
これから毎回本家の曲を聴く度にラストでF●CKINGって言ってるご機嫌なPhilが脳裏をよぎって台無しになっちゃうじゃないか。
とまあ、最後まで茶目っ気溢れるPhilの憎めない性格が出てて面白かったです。
演奏の時とのギャップが何かいいよね。
まとめ。
何だかんだで割と長くなってしまいましたが、
結論としては、本当に行って良かったです。
フェス初参戦でしたが非常に充実感のある1日でしたね。
全体通して見ても、
フェスにしては出演バンド数が少ないながらも充実したラインナップでしたし、
どのバンドも音響が非常に良かったと思います。
メタル系のフェスの中でもかなり良かったんじゃないでしょうか?
そしてLOUD PARK 2024、開催待ってます!!!来年もぜひ!!!
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